東北公済病院(とうほくこうさいびょういん) 形成外科 リンパ管静脈吻合

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当科では手足のリンパ浮腫に対する手術療法を行っています

当院におけるリンパ浮腫治療の特色

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診療方針  リンパ浮腫治療の基本は、圧迫や日常生活での浮腫予防などの「複合的治療」です。これにくわえ近年、手術療法の有用性が着目されています。当院では複合療法と手術療法を組み合わせ、治療効果を上げる工夫を行っています。
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リンパ浮腫とは

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診療方針  身体の皮下には、体液が流れる3種類の脈管があります。血液が流れる動脈と静脈、そしてリンパ液が流れるリンパ管です。
 リンパ浮腫とは、何らかの原因でリンパ管が障害や損傷、閉塞し、リンパ液が皮下組織内に貯留した状態です。
 腕や足にむくみが生じて周径が太くなったり、皮膚が厚く硬くなったりします。悪化すると、感染により発熱や発赤を生じたり(蜂窩織炎)、皮膚からリンパ液の漏れが生じたりすることもあります(皮膚リンパ瘻)。
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リンパ浮腫の原因

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診療方針 原発性
 原因不明
 先天性(生まれながらのもの)

続発性
 乳癌、子宮癌などの手術後や放射線療法後
 ケガや炎症後
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日本のリンパ浮腫の現状

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診療方針  婦人科手術や外科手術の際にリンパ節を切除した後に発症することが多く、乳癌術後の10%、子宮癌術後の25%に発症するともいわれています。 このため、日本には潜在的に10万人以上のリンパ浮腫患者がいるとされています。
  しかしながら、リンパ浮腫に対して治療を行える病院は、東北地方ではまだまだ少ない状況にあります。
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リンパ浮腫治療の基本

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診療方針  これまで、圧迫やリンパドレナージなどにより皮下に貯留したリンパ液を排除し、リンパの流れを促す保存療法が重要とされてきました。しかし、これだけでは不十分で、浮腫のある手足の挙上や体重管理など、日常生活上の自己管理がとても重要です。この保存療法と日常生活指導を組み合わせた治療は、「複合的治療」と呼ばれ、リンパ浮腫に対する標準治療となっています。
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複合的治療

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診療方針 •浮腫のある手足の挙上
•日常生活上の自己管理(体重管理など)
•圧迫療法 (弾性ストッキングやバンデージの着用)
•圧迫下での運動療法
•スキンケア
•用手的リンパドレナ―ジ

 リンパ浮腫が発症し、長期間にわたり症状が続くと、「むくみ」により増えた体積がなかなか減りにくくなるとされています。このためリンパ浮腫が発症した場合、早めに上記の複合的治療を行うことが重要です。

 当院では、リンパ浮腫セラピストを中心としたリンパ浮腫外来において、圧迫や医療リンパドレナージなどの理学療法、患者さんへの弾性ストッキングやバンデージ着用の指導・加療を行っています。
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手術療法

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診療方針  圧迫や自己管理などの複合的治療が十分行われていても効果が乏しい場合、感染を繰り返す場合、さらなる効果を望む場合に手術を検討することがあります。
 手術により、組織内に貯まったリンパ液が血管内に戻る経路を作り、浮腫の改善を得る方法です。
 手術としては、リンパ管静脈吻合や、リンパ節移植などがあります。
 近年、効果があるとして注目を浴びている方法ではありますが、手術だけでは効果が出ないため、術前からしっかり複合治療を行い、術後も早期から圧迫などを行って、血管内にリンパ液の流れを促すことが継続的に必要です。
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リンパ管静脈吻合

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診療方針  手術用顕微鏡を使い、浮腫のある部位でリンパ管と静脈をつなぎます。
 これによりリンパ管に貯留したリンパ液を静脈に戻すことが可能です。
 手術前に赤外線蛍光リンパ管造影検査でリンパ管の走行を確認します。局所麻酔で、2cmくらいの小さい皮膚切開で手術ができますので、体の負担が非常に少ない手術です。
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リンパ節移植

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診療方針  リンパ節が切除され浮腫を生じた手足に、身体の他の部位からリンパ節を採取し移植します。これにより移植したリンパ節から、新たなリンパ液が戻る経路が形成されます。
 手術には血管吻合が必要で、複雑な手術となるため全身麻酔が必要です。
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おわりに

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診療方針  リンパ浮腫は、なかなか根治が難しい疾患です。しかし、治療せずに放っておくと、浮腫がますます進み改善しにくくなります。患者さんの治療状況や、ライフスタイルなどに合わせて、最も適した治療方法を患者さんとともに検討します。どうぞお気軽に担当医にご相談ください。
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